こんちは。kenです。
「入社してから5年目を迎えた頃から、これからの自分の将来像が見えてきて萎える…」
もしかしたら、そん風に考えたことがあるんじゃないでしょうか?
ええ、ぼくもそうだったので、めっちゃ分かります笑
「会社の将来に希望を持てない」ということから中には「脱サラして職人になりたい!」と考える人は実は少なくありません。
今回の記事は
脱サラして職人の世界に飛び込みたくて悩んでいる人
職人の世界ってぶっちゃけどうなのって思っている人
脱サラして職人の世界に興味がある人に向けて書きました。
今回はいろんな角度で職人の世界について見てみました。
それではひとつずつ見ていきましょう。
目次
【「脱サラして職人になる…」といってもどんな業種があるの?】
職人の世界といっても大きく分けて3つのカテゴリーに分けられます。
自分がどんな業界を目指したいのか参考にしてみて下さい↓
■建築系の職人
鳶、大工、左官、宮大工、床職人、経師屋(表具師)、クロス屋、屋根屋、建具職人、植木職人、庭師、解体屋、内装工、塗装工、配管工、指物職、など
■ものづくり系の職人
刀鍛冶、漆塗り職人、織物職人、七宝工、和紙職人、製硯師、木彫刻師、仏壇職人、竹細工師、人形師、文具師、家具職人、漆器工、瓦職人、和裁士など
■食品系の職人
寿司職人、蕎麦職人、味噌職人、豆腐職人、パン職人、和食料理人、パティシエ、きりたんぽ職人、せんべい職人、和菓子職人、飴細工師、ふぐ調理師、杜氏など
マイナビ:ミドルシニアマガジンより
【数字で見る職人の世界とは!?】
では、職人の業界…
つまり伝統工芸と呼ばれる世界(全業界)の「生産額(市場性)」と「従事者(職人の数)」について触れておきます。
〈①:生産額〉
経済産業省の資料によると全業界の生産額については
昭和50年代後半の約5300億円から平成21年では1281億円にまで減り続けました。
30年で業界の生産額は約75%減っています。
〈②:従事者数〉
そして職人の数も昭和55年には261,000人だった職人も平成21年には79,000人にまで減少しています。
さらに年齢も50歳を超えている職人が64%も占めており、30歳以下の職人は5.6%で全国でも4,424人しかいない状態です。
〈職人の業界が右肩下がりな3つの理由とは?〉
職人の世界が下火になっているのには、大きく分けて3つの理由があります。
①人口が減っているから
②国民のライフスタイルの変化が著しいから
③海外からの輸入品の増加
さらに現代はネットショップで、職人の作品の「代替品になり得る商品」を世界中から手軽に買えるようになった時代です。
伝統工芸など職人の業界としては今後も厳しい状況が続きそうです。
ただ「ネットで競合が多い」ということは何もデメリットばかりではありません。
一方で、うまく環境を使えば「技術」を世界中に発信することができる、という意味でもあります。
実際に日本ブームの国に畳を輸出をすることで大成功した畳職人もいるので、参考にするのもアリでしょう。
とはいうものの職人の世界で食っていくには相当大変。
たとえば刀鍛冶の業界だと食える人の割合は10人に1人くらいと言われています。
多くの人は年に数回の受注に対応をするも、生活費はバイトでやりくりをしているのが実際のところ。
今は職人の世界といえど「ただ作品に向き合っていればいい」という時代ではなくなっています。
【職人にはどうやったらなれるの?】
職人の世界に飛ぶ込む方法は大きく分けて4つあります。
〈①:直接弟子入りする〉
まずは直接、作業場にいる職人に連絡して弟子入りをお願いする方法です。
でも「安くてもいいから、弟子入りさせて下さい!」というのが通用するのも10代までかもしれません。
というのも先ほど述べたように職人の世界も経済的には、なかなか厳しい状況。
「会社みたいに給料をもらいながら技術を習得できる♪」と楽観した期待はしないほうがよいでしょう。
ですので『弟子入りしながら食わせてもらえる』とは思わないこと。
それを覚悟した上であれば業種によっては後継者を広く募集しているところもあるので聞いてみるのもアリでしょう。
〈②:ハローワークの求人募集〉
ハローワークが行っている「職業訓練」でスキルを学んだ後に職人の世界に飛び込む人も少なくありません。
ただハローワークのHPなどでは、どんなスキルを習得できるのかは詳細は書いていません。
ですので、自身の住所の管轄のハローワークに問合せをして「何が学べるのか」聞いてみるといいでしょう。
また、スキル習得後は募集のタイミングが合えば現場や雇用口を紹介してもらえる可能性もあります。
〈③:専門学校〉
お金と時間はかかりますが専門学校に入学することも悪くはありません。
学びたい分野の知識や技術に関しては基礎的なところは全般的に習得できます。
人口減少の昨今は「専門学校も生徒を欲している」という状況です。
なので、よほどのことがない限りは多くの専門学校はお金さえ払えば入学できるでしょう。
専門学校に求人も届き、就職のサポートもしてくれるので(現役の生徒よりも状況は厳しいかもしれませんが)活用するのもアリでしょう。
また、専門学校側の「就職率UP」のために卒業後も雇用紹介をしてくれる学校も中にはあります。
〈④:協会に問い合わせをする〉
職人や伝統工芸品の世界を盛り上げるため、職人さんたちが協力して一般社団法人や協会などを立ち上げることもあります。
ダイレクトに雇用先や弟子入り先を募集しているわけではありませんが、問合せをしてみるのも一つの手です。
訴求力としては直接出向いたほうが効果的ですが、協会に加盟している職人さんたちに広く効率的に連絡ができます。
【職人の世界で必要な4つのものとは?】
職人の世界に飛び込んで「親方や働き口が見つかれば万事OK」、かと言われるとそうではありません。
職人の世界で必要な4つのものを紹介します。
〈職人の世界で必要なもの①:スキル〉
言わずもがな、職人の世界はスキルが生命線。
年齢関係なく技術が高い人が現場では活躍できます。
職人の世界に飛び込んだら、まずは集中して仕事の流れや技術を身につけることが大事です。
〈職人の世界で必要なもの②:環境(働き口)〉
「スキル」が大事と言ったばかりですが、いくらスキルが高かろうと働く環境がなければ何もなりません。
働かせてくれる環境を見つけるか、自分で独立をするのか職人の世界でも選択肢は幾つもあります。
後継者不足に悩んでいるところにアクセスできれば、高い確率で師匠と働き口を見つけることが出来るでしょう。
〈職人の世界で必要なもの③:信用〉
職人の世界といっても門戸は広く、中にはクロス張り職人など3ヶ月修行をすればなれるものもあります。
ただ、大事なのは『技術を習得したあと』です。
何度も言いますが今は技術が高ければ、それだけで食っていけるわけではありません。
当たり前の話ですが「仕事を依頼してくれる人」や「お客さん」がいないと、いくら崇高な職人の世界でもやっていけません。
で、仕事の受注の際に大事になってくるのが「信用」です。
実は職人の世界では「工務店と職人」など昔からの信頼関係でなりたっているところは少なくありません。
昔からの固い結びつきがあるので、新規参入した新参者が安々と入り込めるかというとなかなか厳しいかもしれません。
どうすれば仕事を依頼してくれる人と信頼関係を築けるか、認めてもらって仕事をくれるようになるかは「信用」次第です。
「信用」のアピールをするのは、いわば営業活動みたいなものです。
ですので独立を考えているのであれば「技術」以外にも、自分を売り込んで仕事をゲットすることが必要です。
〈④:買い手(お客さん)〉
どれだけ美味しい和菓子が作れても、どれだけ綺麗な木工品を作れたとしてもお客さんがいなければ
どれだけ「高い技術」を習得しても発揮することができないし食っていけません。
今はモノが不足している昔とは違って「イイもの」を作ればそれだけで売れるという時代ではありません。
むしろ情報やモノが溢れている時代なので、大体何を買っても「基本的な性能」や「そこそこの満足度」を得ることができます。
ですのでお客さんは基本的には満たされている状態なので、昔ほど「モノを欲しがる」という傾向でもなくなってきています。
ですのでいくら「職人の高い技術」といえど、しっかりとお客さんを呼び込むための導線を作っておかないと開店休業状態になりかねません。
「どうすればモノが売れるのか」というメカニズムはこれからの時代では必要です。
【職人の世界で大事な3つの行動とは?】
脱サラして職人の世界に飛び込む、その前にとても大事な3つの行動があるので紹介しておきます。
〈職人の世界で大事な行動①:貯金しておく〉
職人の世界はさきほども述べたように、今は経済的に余裕があるかと言われるとそうではありません。
お給料を頂けたとしても、かなり低いことが予想されます。
修業中に家族が路頭に迷うことがあってはいけないので、職人の世界に飛び込むのであれば貯金はしておきましょう。
〈職人の世界で大事な行動②:素直に話を聞く〉
技術を学ぶときには兄弟子や師匠が自分よりも年下の場合もあります。
だとしても素直に話を聞くことが大事です。
というのも脱サラした人は長い「人生経験や会社員経験」が邪魔をして年下の話を素直に聞くことが難しくなります。
技術習得のためには教えてもらうことは大切ですので真摯に話を受け取りましょう。
〈職人の世界で大事な行動③:食えない覚悟をしておく〉
業界の市場性はそれぞれですが、たとえば刀鍛冶だと本職だけで食える職人の割合は前述したように10%ほどだと言われています。
あまり知られていないですが、職人の世界ではバイトをしながら作品を作っている人も実はかなり多いことを知っておかないといけません。
職人とはいっても自営業と同じですので、お客さんが少なくなれば必然的に食えなくなります。
飛び込んでから「こんなはずじゃなかった」ということがないように、事前にしっかりと「食えないこともある」ことを覚悟をしておきましょう。
【体験者が語る!脱サラして職人になる前に注意しないといけない5つのこと】
職人の世界に入る前に事前に注意しておかないといけないことが5つあるので紹介しておきます。
〈職人の世界で注意しないといけないこと①:「売り手」と「買い手」の金銭的ギャップが起こりやすい〉
以前、友人が「壁紙を張替えたい」ということで知り合いの職人を紹介したところ、友人と職人でトラブルになったという事例がありました。
トラブルの原因になったのは「見積額が高額だった」ということ。
見積額の内容としては「日当が2万円で作業が10日にかけて行われる、さらに打ち合わせをした日も日当が発生する」というものでした。
友人は「友達からの紹介だから安くしてくれる」と思っていた様子。
一方で、職人は「相場はこんなもんだ。もっと高いところもある」と主張。
実際に職人の世界の相場を調べると
同じ作業で日当が2.5万円するところも多く、実はその職人さんは相場より少し安くしてくれていたんですね。
このトラブルの発端になったのは「買い手」と「売り手」の金銭的ギャップがあったから。
というのも今はホームセンターでも「自分で簡単に塗れる」という謳い文句で「クロス」や「漆喰」が売っています。
たとえば6畳の部屋の壁を「漆喰セット」を買ってきて塗れば、大体2万円前後で自分でできてしまいます。
つまりトラブルになった真因というのが、お客さんが「壁紙張替え」とイメージした時に「職人の技」と比較したのが「ホームセンター」だったからです。
今は便利なものが多く世の中に出回るようになったので、買い手であるお客さんも「代替品」を含め選択肢が多くある状態です。
その中でわざわざ「職人の技」を選んでもらうためには、よほどの「技術」や「知名度」がない限り難しいかもしれません。
〈職人の世界で注意しないといけないこと②:技術を得たとしても仕事の依頼がない!?〉
さきほども軽くお話したんですけど、職人の世界の多くは「信用」で成り立っている世界です。
建築系の職人の世界でも「工務店」と「職人」の間には長年培ってきた「信用」で繋がっていることがほとんど。
なので仕事の依頼も「決まったところにしか依頼しない」というところも少なくありません。
ですので、せっかく技術を身につけたとしても信用が0である新参者が参入するのはなかなかハードルが高いかもしれません。
親方から継承するか時間をかけて信用を得ることが必要な業界がまだまだ多いです。
〈注意しないといけないこと③:「技術」と「お金」を結びつける視点を持たないと食えない〉
これも何度も言っちゃうんですけど、今はひたすらこだわり抜いて「良いもの」さえ作っていれば売れる、というわけではありません。
たとえば「和菓子職人」だとしても今はコンビニやスーパー、ネットショップなどでも「代替品」が数多くあります。
代替品が多くなっている今は「和菓子=和菓子屋さんで買う」という公式もなり立ちにくくなっていますよね。
そして技術や流通が進歩しているので、どこで買っても「そこそこの満足度」を得ることができます。
更にいうとお客さんは業界の素人なので「売り手側の技術の差」に気づくことはなかなか難しい。
なので「そこそこの満足度があればスーパーでもいいや」という人も少なくありません。
これからの時代で職人として食っていくには「お客さんを集める知識」や「ファンを作る流れ」などビジネス的な導線を描くことが必然的に不可欠になってきています。
職人の仕事や技術も「お客さん」あってのもの。
ひたすら仕事に没頭して技術さえ極めていれば、なんとかなったという時代は終わりを迎えています。
それは「生産額」や「従事者数」という数字が物語っています。
「技術」を「お金」に変える考え方を持っておかないと、これからの時代は職人として食っていくのはかなり難しいといえるでしょう。
〈注意しないといけないこと④:配偶者や彼女に誤解をされやすい〉
脱サラして職人になったのであれば少し時間が経って「ハッ」と気が付くとあっという間に30代、40代になってしまいます。
そのときにもしお付き合いしている彼女がいた場合、「年齢」だけを見て「経済的にゆとりがある」と誤解されがちです。
とはいえ、職人の世界ではお金がない人は珍しくありません。
ぼくが知っている、ある木工職人さんは「30代半ばでも一人暮らしをして生活していくのがやっと」と話します。
今後、結婚や一緒に生活をしていく気があるならば、お財布事情に関してはどこかで必ず話しておかないといけません。
そして、大きな決断をすることもあるかもしれないのでご注意を。
〈⑤:職人の道を諦めた人に話を聞くこと〉
職人の世界に入る前に「職人の世界を諦めた人」に話を聞くことをおすすめします。
第一線でやっている親方や師匠ではなく、なぜ「諦めて挫折をした人」なのか?
それは「業界の実態や現状を的確に把握することができるから」です。
伝統工芸品や職人の世界では後継者不足に悩んでいる親方や師匠も少なくありません。
もし自分がついた親方が後継者不足に悩んでいる人であれば「継いで欲しい」という気持ちから実態などについて的確に把握するのは難しいかもしれません。
でも、諦めた人は「諦めた理由」があります。
業界の市場性など経済的な理由なのか、業界のしきたりなどの理由なのか…きっと幾つかヒントになることがあるでしょう。
ただ、確かに言えることは「何も考えずに弟子入りすると、二の舞になる確率が非常に高い」ということ。
ですので、業界の実態や課題をきちんと把握し、自分なりの考えやアイデアを加えて取り組むことで職人の世界での成功確率が上がります。
芸人のキングコングの西野さんが絵本作家の世界で分業制という新しいやり方で取り組んだみたいに、業界の抜本的なテコ入れも必要かもしれません。
【『なんだか脱サラして職人になるとか難しそう…』って半分諦めてません?】
脱サラして自営の世界に飛び込んで成功する人の割合は実はたった6%しかいない、という事実があります。
で、実は脱サラ起業に成功するこの6%に入るのに「努力」や「才能」は実は全く関係がありません。
実はこの記事でも書いたように幾つかの「ポイント」を知っているかどうかです。
更に。
その「ポイント」を知らないままの状態で、脱サラや起業やビジネスで成功することは限りなく難しいのが実際のところ。
今回はそのビジネスの原則的な「大事なポイント」と、ぼくが脱サラ起業で得た「経験やノウハウ」を全てつぎ込んで本気出してE-bookを作りました。
特典としてぼくが実際に成功している人達に会って話したことで分かった「お金持ちだけが知っている4つの秘密とは?」に関しても書きました。
実はいくらビジネスを勉強してもお金の大原則も理解しないと、お金を受け取ることができません。
お金の素養とビジネスでの売上はかなり密接な関係がありますので、そこらへんを詳しく触れていきます。
しかも、無料で。
正直なところ、E-bookの内容は実際に有料の講座でもお伝えしていることなので、コスくて申し訳ありませんがダウンロード数には限度設定をしてあります。
今のうちにゲットしてあなたの脱サラ起業や今後のビジネスで是非お役立て下さい。
書いてある内容を理解できれば脱サラ起業後に食いっぱぐれする確率はかなり減ると思います。
…にも関わらず
実は書店で数千円で販売しているビジネス書などは、小難しく書いてある割に『大事なこと』が書いてないことも少なくありません笑
それらを余すところなく身近な例を使って解説していきますね。
お楽しみに(´∀`)
【文中リンクまとめ】
【脱サラの『失敗例』と『成功例』から分かるリアルな生活4選!】
【脱サラ起業をする際に『必ず勉強しないといけない2つのこと』とは!?】